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 日産自動車は、住友商事との共同出資会社であるフォーアールエナジー(4R、横浜市)を通じて、電気自動車(EV)用電池の再利用事業を拡大する。再生電池の生産能力を2022年度内に年間約5000パックまで引き上げる(図1)。日産のハイブリッド機構「e-POWER」用の電池や、他社製EVの電池の回収も検討し、生産規模の拡大を目指す。

図1 フォーアールエナジーの浪江事業所
図1 フォーアールエナジーの浪江事業所
(写真:日産自動車)
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 4Rは日産のEV「リーフ」の中古電池を回収し、再利用技術の開発や再生した電池の製造、販売を手掛けてきた(図2、3)。福島県浪江町にある4Rの浪江事業所は22年3月時点で、年間約3000パックの再生電池を生産できるという。

図2 リーフの中古電池を保管している様子
図2 リーフの中古電池を保管している様子
(撮影:日経Automotive)
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図3 リーフの中古電池を清掃する様子
図3 リーフの中古電池を清掃する様子
(撮影:日経Automotive)
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 e-POWER用の電池の回収について、4R社長の牧野英治氏は「検討段階だが、出力の高いe-POWER用の電池と容量の大きいEVの電池を組み合わせ、用途によって補完し合うような仕組みを実現したい」と述べた。e-POWERの電池はEVに比べ容量が小さいものの、搭載車両の販売台数はリーフの「約10倍」(同社)という。

 このほか、同社は日産以外にEVメーカーとの協業も検討しており、「具体的な社名は明かせないが、話を進めている」(牧野氏)という。