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 伊仏合弁STMicroelectronics(STマイクロエレクトロニクス)は、地球低軌道(LEO:Low Earth Orbit)衛星に向けた放射線耐性ICを9製品発売した ニュースリリース 。9製品いずれも、プラスチックパッケージ封止品である。これまで同社は、セラミックパッケージに封止した静止軌道(GEO)衛星に向けた放射線耐性ICを製品化してきたが、低軌道衛星向け放射線耐性ICを製品化するのは今回が初めて。具体的な応用先は、広帯域通信サービスや地球観測サービスなどを提供する民間企業の低軌道衛星である。

 発売した9製品の内訳は、A-D変換器ICとLDOレギュレーターIC、LVDSトランシーバーIC、ラインドライバーICがそれぞれ1つずつ、そして5つの標準ロジック(論理ゲート)ICである。いずれも吸収線量(TID:Total Ionizing Dose)は50krad(Si)、シングル・イベント・ラッチアップ(SEL)耐性は62.5MeVcm2/mgを確保した。同社によると「競合他社品は、TIDは30krad(Si)、SEL耐性は43MeVcm2/mgまでしか確保できていない」という。

 9製品のうちのA-D変換器ICの型番は「LEOAD128」。最大サンプリング周波数は1Mサンプル/秒。分解能は12ビット。入力チャネル数は8つ。パッケージは20端子TSSOP。動作温度範囲は−40〜+125℃である。LDOレギュレーターICの型番は「LEO3910」。入力電圧範囲は+3〜12V。出力電圧は+1.23〜9Vの範囲で、ユーザーが設定できる。最大出力電流は2Aである。

 9製品いずれも、量産出荷を始めている。1000個購入時の参考単価は、例えば標準ロジックICが約70米ドル、A-D変換器ICは約450米ドルである。