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 三井不動産はロジスティクス事業の一環として、データセンターの新規開発を強化する。2012年のロジスティクス事業進出からの10年間で3棟を開発済みだが、今後は年1~2棟のペースで新規開発に取り組む。ロジスティクス事業のメインである物流施設以外への多角化を図るうえで、クラウドサービスの広がりなどを受け新設ニーズが旺盛なデータセンターへ注力していく。

 2022年4月21日に開催した報道関係者向けの事業説明会で三木孝行専務執行役員ロジスティクス本部長が表明した。三木氏は「多様化するテナントニーズのなかで強化する1つがデータセンターだ。現在3棟手掛けているが、今後市場が拡大するとみており、この分野を拡大したい」とした。系列の投資法人の開示資料によると、三井不動産や同社系列の特定目的会社(SPC)はこれまでにデータセンターとして千葉県印西市で「MFIP印西」「同II」を開発済み。このほか詳細は明らかにしていないが、東京都多摩市でも同社系列のSPCが手掛けるデータセンター1棟が2021年に竣工したとみられる。

物流施設以外への多角化として、アーバン型倉庫や冷凍・冷蔵倉庫などとともにデータセンターの開発に注力する
物流施設以外への多角化として、アーバン型倉庫や冷凍・冷蔵倉庫などとともにデータセンターの開発に注力する
(出所:三井不動産)
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 今後の開発ペースについて三木氏は「基本的には毎年1~2棟くらい(の新規開発)は十分やっていけると思っている」とした。工期は「1棟当たり2年くらい必要というのが経験値」(三木氏)といい、既に複数の新規開発が進行中であることを示唆した。三木氏は併せて「1つひとつ(のデータセンター開発)というよりは、大きなスキームをつくって戦略的にやっていければと思っている」としており、データセンター開発を加速させる事業スキームを検討しているとみられる。