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 デジタル庁の事務方トップである石倉洋子デジタル監が近く退任する見通しであることが、日経クロステックの取材によって2022年4月25日に明らかになった。2021年9月1日にデジタル庁が発足してから1年足らずでの退任となる。庁の立ち上げという第1フェーズが終わり、後任の調整に入ったとみられる。

 石倉氏は2021年9月のデジタル庁発足にあわせて初のデジタル監に就任した。経営学者で一橋大学名誉教授を務める。デジタル監就任時に、資生堂や積水化学工業の社外取締役を退任した。就任当初、デジタルへの知見の少なさや70歳を超える体調面への懸念を指摘する声があった。

 石倉氏は2022年の年明けから登庁する機会が大きく減っていたとされる。ただ自ら議長を務める省庁横断の会議体などもあり、関係者は「必要な会議にはテレワークで参加していた」としている。