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 デンソーは2022年4月28日、22年3月期(21年度)の連結決算を発表した。会見で同社取締役経営役員の松井靖氏は「ウクライナ危機によって欧州の需要が減るなど、外部環境の変動による影響が大きかった」と語った。23年3月期(22年度)は、変動対応力を強化することで、売上高、営業利益ともに過去最高を目指す。

 21年度は、様々な外部環境の変動による影響を受けた。新型コロナウイルスの感染拡大や半導体不足に加え、ロシアによるウクライナ侵攻などが業績に影響を与えたという。22年3月に発生した福島県沖地震では取引のある部品メーカーが被災し、生産に遅れが出たという。

デンソー社長の有馬浩二氏(左)
デンソー社長の有馬浩二氏(左)
(出所:オンライン会見の画面をキャプチャー)
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 今後は、変動対応力をより強化することで外部変動による影響を抑制していく。具体策として、まずは関連企業との情報交換を密にして需給の状況を把握する。これにより、「俊敏な対応力を磨いていく」(同社社長の有馬浩二氏)とする。

 自社工場の能力増強やサプライチェーンへの投資も進め、安定した生産を目指す。有馬氏は「変動対応力を強化し、市場の環境変化のスピードよりも早く、顧客の期待よりも高く対応していきたい」と語った。

 21年度の業績は、売上高が5兆5155億円で、営業利益は3412億円だった。来期は変動対応力の強化に加え、経営基盤の改善を進め、売上高は6兆3500億円、営業利益は5600億円を目指す。実現できれば、いずれも過去最高となる。