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 米Synopsys(シノプシス)は、ニューラルネットワーク処理(NPU:Neural network Processing Unit)IP(Intellectual Property)コアの新製品「DesignWare ARC NPX6 NPU IP」(以下、NPX6)と、その機能安全強化版の「DesignWare ARC NPX6FS NPU IP」(以下、NPX6FS)を2022年4月19日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。30TOPS/Wと高効率なこと、および、SoC(System on a Chip)1チップ当たり最大3500TOPSという高い性能を得られることが特徴である。

新製品の機能ブロック図
新製品の機能ブロック図
(出所:Synopsys)
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 NPX6は監視カメラやデジタルテレビなど幅広い用途に向けた製品。4K(4096)~96K(9万8304)個(8ビット固定小数点の場合)のMAC(積和演算器)を内蔵可能である。5nm世代のプロセスで製造するSoCにNPX6を1個集積して1.3GHzで動作させた場合、250TOPS以上の処理性能、スパース化機能を利用すると440TOPSの処理性能だとする。1つのSoC当たり8個のNPX6を集積可能で、その時の処理性能は最大3500TOPSに達するという。これは同社の既存IPコア「ARC EV7x Processor IP」の50倍の性能に当たるとする。

 4/8/16ビット固定小数点の処理が可能である。オプションで「Tensor FPU」を追加すると、浮動小数点のBF16およびFP16の処理も実行できる。NPX6は固定小数点層と浮動小数点層が混在したニューラルネットワークを処理可能である。このため、GPU(Graphical Processing Unit)向けに構築したプロトタイプのAI処理を、容易に新製品に移植できるという。

 NPX6FSは、NPX6の全仕様に、機能安全向けの仕様が加わった製品で、ADAS(先進運転支援システム)などの車載用途に向ける。2つのコアを組み合わせたロックステップ動作や、セーフティーモニターのセルフチェック、仮想化などが可能で、ASIL Bや同 Dへ対応できるという。開発環境として、コンパイラーやデバッガー、SDK(Software Development Kit)などからなる「ARC MetaWare MX Toolkit」、および機能安全対応向けの「MetaWare MX Toolkit for Safety」を用意している。NPX6とNPX6FS、および開発環境は先行ユーザーに提供中である。