社会保険診療報酬支払基金は2022年5月9日、診療報酬などの請求データ(レセプトデータ)をやり取りする「オンライン請求システム」に接続しにくい状況が発生していると発表した。利用者である医療機関などに対し、つながりにくい場合は、しばらく時間をおいてから再度接続するよう呼びかけている。
オンライン請求システムは社会保険診療報酬支払基金と国民健康保険団体連合会が共同で運用している。国民健康保険団体連合会の中央団体である国民健康保険中央会(国保中央会)の担当者は「既に動作遅延の原因への対処は済んでいる」と話す。
システムは正常に稼働しているものの、アクセスが集中して処理が進みにくいもようだ。2022年4月分のレセプト提出期限は5月10日に迫っている。国保中央会は5月9日中にも接続しにくい状況が解消すると見込んでいるが、今後の状況をみて必要に応じて医療機関などへの対応を検討するとしている。