UMVの広範な応用を研究
2つ目はCES 2019で発表した「Elevate」を発展させたもの。自然災害時の救助車を想定したもので、先端にホイールを備えたロボット脚で移動する。滑らかな路面では通常のクルマのように走行し、瓦礫などが散乱する荒れた場所では4足歩行もできる。UMVは、災害時の移動車両としてだけでなく、天然資源採掘、人里離れた場所への物流、建設現場、宇宙空間での利用など、様々なアプリケーションが考えられる。
NHSの拠点は、モンタナ州立大学のイノベーション・キャンパス内に位置する。5年後には50人の研究者が同所でフルタイム勤務となり、「製品の設計、開発」「市場調査と分析」「オペレーションのテスト」「生分解性材料の開発と試験」「次世代車の構造開発」「ユーザー1人ひとりの要望に合わせた生産とスマート組立の開発」などに焦点を当てて研究を進める。最初のR&Dオフィスは22年6月に正式にオープンする。また、研究設備を整えた施設の建設を6月から始めるという。