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 伊藤園と富士通は2022年5月10日、茶葉の摘みごろの判断を支援する人工知能(AI)を開発したと発表した。スマートフォンで撮影した収穫前の茶葉の画像をクラウド上のAIで解析し、摘みごろの判断基準となるアミノ酸量と繊維量を推定する。新茶の収穫が始まった2022年4月から順次、伊藤園の契約産地で試験運用を進めている。

 開発したAIは伊藤園の茶栽培に関する知見と、富士通の機械学習技術およびグループ会社である富士通鹿児島インフォネットの画像解析技術を組み合わせた。茶葉は収穫時期が遅れると収穫量は増えるが、品質が落ちる。収穫時期は熟練者の経験か、アミノ酸量と繊維量を分析する専用機器で判断するのが一般的だ。ただ、専用機器での分析は手間がかかるうえ、導入には数百万円の費用がかかる。

 約2年をかけて契約産地の一部で撮影した約4000枚の茶葉画像から、色味調整などの加工により約8500枚の画像を作成。機械学習技術により画像の特徴や撮影日時などから、アミノ酸量と繊維量を推定するAIモデルを構築した。試験運用を通じてAIの正確性や実用性を検証し、2023年春の新茶の収穫時期から契約産地での本格展開を目指す。