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 トヨタ自動車は2022年5月10日、同年5月の世界生産計画を再び下方修正した。同年4月18日に発表した計画では、年初に取引先に通達していた台数から10万台下方修正し、75万台としていた。今回の修正計画ではさらに5万台減らし、70万台程度に見直した。年初の計画に比べると15万台の減産になる。

 5月の世界生産計画を再度下方修正した要因は、中国における新型コロナウイルス感染症の再拡大である。上海市のロックダウン(都市封鎖)によって、中国から日本への部品供給が滞り、国内工場の稼働停止期間を延長することにした。

 4月18日の時点では、国内全14工場(28ライン)のうち9工場の10ラインで、5月9~28日に断続的に生産を止めるとしていた。今回の修正計画では、さらに5月16~21日の6日間、8工場・14ラインの稼働を停止する。

 その結果、5月の国内生産台数は、前回計画より5万台減の15万台程度となる。5月の海外生産台数は、前回計画と同じ55万台程度である。なお、今回の生産計画の見直しに伴う、22年5月の国内完成車工場の生産調整計画は以下の通りである()。

国内完成車工場の生産調整計画(22年5月)
表 国内完成車工場の生産調整計画(22年5月)
(出所:トヨタ自動車)
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