「現時点で乗用車の日本展開は考えていない」。こう言い切ったのは、中国の電気自動車(EV)大手である比亜迪(BYD)の日本法人ビーワイディージャパンで副社長を務める花田晋作氏だ。
ビーワイディージャパンは2022年5月10日に新型電気バスの発表会を開催。その中で花田氏が、乗用車市場への参入に否定的な姿勢を示した。同社は乗用車タイプの電気自動車(EV)「e6」を京都のタクシー会社に納入した実績があるが、「実験的なもので事業として展開していく予定はない」(同氏)とした。
BYDは1995年に電池メーカーとして中国・深センで創業した企業である。2003年に自動車事業を開始し、これまでに70超の国や地域にEVを納入した実績を持つ。日本市場では、「電動のバスとフォークリフトに注力する」(同氏)方針だ。