ソニーグループ(ソニーG)は2022年5月10日、イメージセンサー関連分野の設備投資(21~23会計年度)を約9000億円に上方修正すると発表した。当初約7000億円としていたが、ハイエンドのスマートフォン向けなどでの旺盛な需要に対応する考えだ。「22年度以降は、ハイエンド向けイメージセンサーの大判化などが顕著になる。この成長機会を確実に捉えたい」と同社 副社長 兼 CFO(最高財務責任者)の十時裕樹氏は語った(図1)。
同日開催された21年度(21年4月1日~22年3月31日)決算説明会で発表した。イメージセンサーが主力となる「イメージング&センシング・ソリューション(I&SS)」分野は同年度の売上高が前年度比639億円増となる1兆764億円で、営業利益が97億円増となる1556億円だった(図2)。
21年度は前年度比で微増だった一方、22年度の見通しは「大幅な増収増益」(同社)を見込む。売上高は前年度比3936億円増の1兆4700億円、営業利益は444億円増の2000億円と設定。中期経営計画期間(21~23年度)の売上高成長率見通しについても「年平均2割増」(十時氏)に上方修正したという。