パナソニック ホールディングス(HD)は2022年5月11日、21年9月に約8000億円で買収したサプライチェーンソフトウエアを手掛ける米Blue Yonder(ブルーヨンダー)を中心とした事業について、新会社を設立し、株式上場を目指す方針を明らかにした。オンラインで会見したパナソニックHD グループCEOの楠見雄規氏は、「サプライチェーンマネジメント業界は変化が速い。スピード感をもって投資することが必要と判断したためだ」と語った。
ブルーヨンダーは、製造業や小売業のサプライチェーンを効率化するソフトウエア会社。パナソニックHDによる買収後は、同社の事業会社パナソニック コネクトの傘下に入っている。
新会社はブルーヨンダーの他に、関連するパナソニック コネクトの現場ソリューション事業なども含める。上場する時期や市場は現時点で未定という。パナソニックHDは上場後も新会社の株式の過半数を保持する方針だ。
「パナソニックが培ってきたセンシングやロボティクス分野のハードウエアと、ブルーヨンダーのソフトウエア、さらにAIやコンピューティングをかけ合わせることで、唯一無二のソリューションを提供する」(パナソニック コネクトCEOの樋口泰行氏)と抱負を語った。