日本テレビホールディングスは2022年5月12日、日本テレビグループが経営方針を新たに定めるとともに、新中期経営計画(計画期間は2022年度から2024年度まで)を策定したと発表した。
新経営方針として、「感動×信頼のNo.1企業へ」を掲げた。新中期経営計画では、「テレビを超えろ、ボーダーを超えろ。」をスローガンとし、同計画の最終年度(2024年度)の連結業績で売上高5400億円と営業利益700億円の達成を目指す。
新中期経営計画における重点目標として3点を挙げた。1点目は「コンテンツの価値最大化」である。具体的には、顧客体験価値(カスタマーエクスペリエンス)を重視してこれまで以上にメディア横断的に生活者が見たいコンテンツを届けるための制作・指揮組織である「コンテンツ戦略本部」を設立し、戦略的パートナーであるウォルト・ディズニー・ジャパンなどとのコンテンツ共同開発による世界配信強化を図るなどの施策を行う。知的財産(IP)コンテンツの開発や、新たな共創体制の構築も実施する考えである。
重点目的の2点目は「新規ビジネス創出の加速」で、社内インキュベーションからの新規事業の確立や、新規事業領域への投資機会の追求を推進する。3点目の「ウェルネス経済圏の構築」では、CDP(顧客情報システム)を活用したウェルネス経済圏構想の実現や、フィットネスクラブを運営するティップネスの再成長を目指すほか、生活・健康関連事業をさらに推進するための新部門である「健康事業部」を設置する。