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 欧州で自動車アセスメントを手掛けるEuro NCAPは2022年5月10日、新たに4車種の高速道路運転支援機能を試験し、格付けを発表した。試験したのはドイツVolkswagen(VW)「ID.5」、日産自動車「Qashqai」、英Jaguar「I-PACE」、スウェーデンPolestar「Polestar 2」の4車種。ID.5とQashqaiは最高評価の「Very Good」だったが、Polestar 2は「Good」、I-PACEは「Entry」となった。

運転支援機能を試験される英Jaguarの「I-PACE」
運転支援機能を試験される英Jaguarの「I-PACE」
(写真:Euro NCAP)
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 この試験は、Euro NCAPが通常行う衝突安全試験の総合評価システムに含まれない、運転支援システムの性能を評価するもの。高速道路の合流地点などで、他車が前方に急に割り込んできたような、衝突の危険がある場面で、システムが衝突を回避するためにドライバーをどれだけ効果的に支援できるかを調べる。さらに事故が避けられない場合、安全バックアップとして衝撃を軽減する能力も試験される。また、ドライバーが支援システムの機能を過大評価して、運転への意識を散漫にすることがないようにする方策についても評価する。