マネーフォワード子会社のマネーフォワードシンカなどが出資するSDFキャピタルは2022年5月24日、スタートアップ向けのファンドを新設したと発表した。株式を発行して資金を調達する「エクイティ」ではなく、融資や社債など返済義務のある「デット」を採用した。スタートアップのみを対象にした独立系デットファンドは日本初だとする。

 ファンドの名称は「スタートアップ・デットファンド」。融資の審査は1カ月以内に実施する。これにより銀行やベンチャーキャピタル(VC)よりも短い期間で資金を提供できるという。SDFキャピタルの福田拓実社長は「エクイティによる創業者の株式持ち分の希薄化を防ぎたい企業や、今後予定している増資までの資金繰りが必要な企業の需要に応える」と語った。

 ファンドの規模は、2023年春をめどに累計で最大50億円を目指す。初回の受付では紀陽銀行やマネーフォワードなど数社が出資した。金利は年3~15%となる。民間の金融機関の同1~3%よりも高いが、VCよりは低く設定した。融資では新株予約権の発行を求める場合もある。