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 スウェーデンEricsson(エリクソン)と独Deutsche Telekom(ドイツテレコム)は2022年5月23日(現地時間)、再生可能エネルギーを使った持続可能な5G対応基地局の運用試験を行ったと発表した。電力の需要供給量を最適化し、太陽光と風力発電を効率的に利用できる基地局運用を目指すとしている。

(出所:Ericsson)
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関連ニュースリリース: Deutsche Telekom and Ericsson partner to drive sustainable 5G radio site operations

 試験は、ミュンヘンから北に120kmのドイツバイエルン州ディッテンハイム市の基地局にて実施。ここには以前から12平方メートルの太陽光発電モジュールが設置されていたが、今回、第2の再生可能エネルギー源として最大5kWの電力を提供できる風力発電タービンを追加配備。これら2つの電力源をEricssonの電力管理システムで統合することで、通常の送電網から独立した電力運用を可能にする。

(出所:Deutsche Telekom)
(出所:Deutsche Telekom)
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 この電力管理システムでは、必要な電圧変換と最大電力点追従(maximum power point tracking、MPPT)機能を提供すると同時に、エネルギー利用の最適化に向けた管理を行う。搭載するバッテリーを動的電力貯蔵装置として使用し、停電時などに活用する。複数の電力源を使った無線アクセスネットワークの制御を1台のシステムで効率的に行えることから、既存の基地局にも迅速かつ容易に設置できるとしている。

 今回の試験では、風の強い日には、基地局で消費するエネルギーを超える量の電力を生成することを確認できたという。

 両社はプロジェクトの次段階として、生成したエネルギーのさらなる効率利用と蓄電容量拡大に向けた開発を進める。現在、緊急用に配備されているディーゼルエンジンを燃料電池に置き換える取り組みなども行っていくとしている。