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 パソコンにバンドルするセキュリティーソフトの契約を巡り、PC販売店の「ドスパラ」を運営するサードウェーブが米マカフィー日本法人を訴えた裁判で、マカフィーが東京高等裁判所への控訴を取り下げていたことが、日経クロステックの取材で2022年5月27日までに分かった。2022年4月22日にマカフィー側の不法行為を認め、2347万5262円の賠償金支払いを命じた一審判決が確定したこととなる。

 同裁判は、サードウェーブ製パソコンにバンドルするマカフィー製セキュリティーソフトの契約に際し、「マカフィーが事実に反する説明を繰り返し、当社の経営判断に不当な影響を与えて被害を受けた」として、サードウェーブがマカフィーに対して2018年10月22日付で計約16億円の損害賠償を求めて訴訟を提起したもの。東京地方裁判所はマカフィーの不法行為を認定し、同社に損害賠償を命じていた。マカフィー側は即日、東京高裁に控訴したが、今回これを取り下げた。

 IT法務に詳しいシティライツ法律事務所の伊藤雅浩弁護士は、一審の判決について「サードウェーブ側の実質的な勝訴だ」と分析。「判決では契約上の違反ではなく、契約前の営業の説明が信義則上問題であったとして不法行為を認めさせた」(同)と解説する。

 サードウェーブとマカフィーの両社は日経クロステックの取材に対し、「コメントを差し控える」とした。

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