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 トヨタ自動車のスポーツブランドであるGAZOO Racing(GR)は、「GRカローラ」の日本仕様車「同 RZ」(以下、RZ)と「同 モリゾウエディション」(以下、モリゾウエディション)を報道陣に公開した(図1、2)。

図1 GRカローラ RZ
図1 GRカローラ RZ
(撮影:日経クロステック)
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図2 GRカローラ モリゾウエディション
図2 GRカローラ モリゾウエディション
(撮影:日経クロステック)
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 GRカローラは同社の小型車「カローラ」にスポーティーさを取り戻したいという狙いから開発した車種。モータースポーツを通じてレースで勝つために鍛え直した車両の技術を盛り込んだ市販車である。モリゾウエディションでは、さらに「ぶっ飛んだクルマをつくろう」と「カローラでこんなクルマがあるんだという旗印になる看板車両」を意識して開発した台数限定のグレードである。

 いずれもベースの車両は「カローラスポーツ」。これまでは2ドアしかなかったGRモデルの中で初の4ドアのクルマとなる。RZは2022年秋発売予定、モリゾウエディションは同年冬発売予定とする。

 搭載するパワートレーンは、「GRヤリス」のものを改良した。エンジンは排気量1.6Lの直列3気筒インタークーラーターボエンジン「G16E-GTS」(図3)。型式はGRヤリスと共通である。

図3 RZのエンジンルーム
図3 RZのエンジンルーム
(撮影:日経クロステック)
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 ただ、GRカローラでは、GRヤリスに対して車両の質量が増加する。このため、そのままでは出力やトルクでGRヤリスに劣ってしまう。GRヤリスと同レベルを狙って同エンジンにはさまざまな改良を施した。

 改良したのは、まずピストン。さらに、排気系のカムシャフトに軸受を追加した。加えて、性能を上げるために燃料を多く噴かなければいけないことから、燃料噴射のための高圧ポンプの吐出圧力を高めている。また、高性能化に伴い冷却性能も向上させなければならないため、オイルクーラーの冷却効率を約20%上げた。

 モリゾウエディションでは、RZとエンジンの部品は同じだが、さらにターボのブースト圧力を見直してトルクアップを図っている。

 こうした改良により、RZの最高出力は224kW/6500rpm、最大トルクは370N・m/3000~5550rpm。GRヤリスの最高出力200kW/6500rpm、最大トルク370N・m/3000~4700rpmに負けていない。モリゾウエディションでは、最高出力はRZと同じだが、最大トルクは400N・m/3250~4600rpmまで向上させている。