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 パナソニックエナジーは2022年6月1日、機関投資家・証券アナリスト向けの説明会「Panasonic Group IR Day 2022」において、新型の車載用リチウムイオン電池である「4680」(直径46mm×長さ80mmの円筒形電池)のパイロットラインの稼働を開始したことを明かした。4680は、同社の和歌山工場で2023年度の量産を目指しており、主に北米市場へ展開する予定だ。

パナソニックエナジー社長の只信一生氏
パナソニックエナジー社長の只信一生氏
(出所:オンライン説明会の画面をキャプチャー)
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 同社が現在量産している円筒形車載電池は「1865」(直径18mm×長さ65mm)と「2170」(直径21mm×長さ70mm)の2種類となる。4680は、2170に対して体積を5倍以上にして、容量を大きくしたのが特徴だ。電池1つ当たりの容量を大きくすれば、自動車1台に搭載する電池の数を減らせる。部品点数を減らすと溶接個所を省略でき、車体全体のコストを低く抑えられるという。

 今回の説明会で同社は、4680の2023年度の量産に向けて、2022年5月よりパイロットラインで大規模な試作を開始したと発表した。「原型開発はすでに完了し、現在は製品開発の段階に移行している」(只信氏)という。

 量産を担当する和歌山工場では、建屋の改装と設備製作を開始し、グローバル展開を前提とした生産システムの基盤を整えているとした。和歌山で生産・運用を見極め、北米での生産も検討していく。

 4680の量産化や2170の拡販などによって、パナソニックエナジーは車載電池事業の拡大を図る。車載電池全体の生産能力を、2028年度には「現在の3~4倍に拡大する」(同氏)方針だ。同社の電池生産能力は「現状で年間50GWhほど」(同社副社長の渡辺庄一郎氏)で、今後6年間で150G~200GWhまで増やすことになる。