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 欧州Stellantis(ステランティス)は2022年6月2日、米Controlled Thermal Resources(CTR)から電気自動車(EV)の電池に使えるクリーンな水酸化リチウムを調達するオフテイク契約を締結したと発表した。ステランティスはこのリチウムを北米市場向けEVに使用する。

地下8000フィート(約2400m)から取り出した高温のブラインから、再生可能エネルギーを使ってEV電池用のリチウムを採取する。
地下8000フィート(約2400m)から取り出した高温のブラインから、再生可能エネルギーを使ってEV電池用のリチウムを採取する。
(出所:CTR)
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 CTRはカリフォルニア州インペリアル郡の拠点で、再生可能エネルギーと蒸気を使って地熱ブライン(熱水混合物)からリチウムを採取する。これにより、これまでのリチウム採掘で必要だった蒸発ブライン池、露天掘り採掘、化石燃料による処理が不要となる。

 CTRは、契約期間の10年で年間最大2万5000トンの水酸化リチウムをステランティスに供給する。再生可能エネルギーで採取したクリーン・リチウムを確保することで、電池のサプライチェーンをさらに脱炭素化できるとする。CTRは米General Motors(GM)にもクリーン・リチウムを供給する予定だ。

 ステランティスは21年後半に欧州でも同様の契約を発表している。同社は30年までにEVの年間販売台数を500万台にする計画で、北米では乗用車とライトトラックの50%をEVにする。これに対応して調達する電池は140GWhから400GWhまで増やし、欧米の5カ所の生産工場と追加の調達を決めた。