PR

 帝人グループで自動車向け複合成形材料事業を展開する米Teijin Automotive Technologies(TAT)は2022年6月8日、トヨタ自動車の北米法人である米Toyota Motor North America(TMNA)のピックアップトラック「タンドラ(Tundra)」2022 年モデルで、TATのガラス繊維強化樹脂(GFRP)が採用されたと発表した。2021年11月から製造を開始している。

タンドラ2022年モデル
タンドラ2022年モデル
(写真:TMNA)
[画像のクリックで拡大表示]

 採用された GFRPは、熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料だ。軽量性、耐久性、耐衝撃性に優れているのが特徴。複雑な形状の部品を一体成形できることから、部品点数の削減にも寄与する。主に自動車の屋根やドアなどの外板に使用することが多く、「広い用途で使える」(帝人関係者)という。

 今回、タンドラではピックアップボックス(荷台)にGFRPを用いた。荷台は5.5フィート、6.5フィート、8.1フィートの3種類の長さがあり、いずれもワンショットのプレス成形で製造する。強度や耐久性が高いため傷やへこみが発生しにくく、さびないことから荷台を保護するベッドライナーも不要になるという。TATは、タンドラ向けに複合材料製のテールゲートカバーも製造しており、荷台や車体後部の支柱(Dピラー)と組み立てた上で、TMNAに供給している。

タンドラ2022年モデルの荷台
タンドラ2022年モデルの荷台
(写真:TMNA)
[画像のクリックで拡大表示]

 生産は、テキサス州にあるTATのセギーン工場が担当する。帝人関係者は「新型コロナウイルス禍などの影響で生産調整が必要になっていたが、安定的な供給が可能になったため、このタイミングでの発表となった」と話した。