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 世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics:WSTS)は2022年春季予測を2022年6月7日に発表した ニュースリリース 。それによると、2022年の半導体世界市場は前年比で16.3%成長し、6465億米ドル(約86兆3400億円、1米ドル133.55円で換算、以下同)になる(図1)。半年前に発表された2021年秋季予測では前年比8.8%増としていたので*1、7.5ポイントの大幅な上方修正があった。

*1 関連記事 21年半導体市場、過去最高へ 22年も連続更新か
図1 地域別の半導体市場予測
図1 地域別の半導体市場予測
(出所:世界半導体市場統計(World Semiconductor Trade Statistics:WSTS))
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 2021年の世界半導体市場は前年比26.2%増の5559億米ドル(約74兆2400億円)に達し、過去最高額を更新している*2。5000億米ドルの大台に乗ったのは2021年が最初である。今回の予測通り2022年が6465億米ドルになれば、過去最高額を再び更新し、初めて6000億米ドルの大台に乗る。WSTSは2023年の予測も発表している。前年比5.1%成長し、6797億米ドル(約90兆7700億円)になるとする。この予測通りならば、2023年も過去最高額を更新することになる。

*2 関連記事 売上高も出荷個数も過去最高、21年の半導体世界市場

 円ベースの日本の半導体市場の実績値および予測値は以下の通りである。2021年の日本の半導体市場は前年比23.4%増の約4兆8038億円だった。2022年は前年比19.1%増の約5兆7206億円と予測している。2023年は前年比4.8%増の約5兆9942億円になるという。

 WSTS日本協議会は、今回のWSTSの予測値に関して、次のようなコメントを発表した。「新型コロナウイルスのパンデミックが発生して以降、在宅需要としてPCやタブレット端末、Wi-Fi機器、ビデオ配信やゲーム機市場が拡大した。またスマートフォンの5G化進展も相まって、インターネット上を行き交うデータ通信量が飛躍的に増大し、通信インフラやデータセンター関連投資も大幅拡大して半導体需要を押し上げた」(同協議会)。

 「2021年下期になると、これら特需の一部が弱含みとなった。半面、経済活動が正常化に向かいつつある中で企業の設備投資は拡大傾向にあり、半導体需要を補っている。足元では、中国でのロックダウンやウクライナ危機、あるいは物価高などに伴う個人消費への影響はマイナス要素となり得る。一方、AI(人工知能)活用の広まり、IoT(Internet of Things)化の進展、自動車や産業・インフラ分野をはじめとした脱炭素・再エネへの取り組みなど、電子機器の高機能・高効率化が進んでいるため、半導体搭載金額が大きく増加している。総合的には需要面のプラス要素が多いことから、2022年、2023年の半導体市場は拡大が続くものと予測されたと考えられる」(同協議会)。