PR

 ロームは2022年6月8日、福岡県にある工場に新設したシリコンカーバイド(SiC)パワーデバイス生産棟の開所式を開いた。同社はSiCの生産能力を2025年度までに2022年度比6倍以上に引き上げる方針で、この新棟を主要拠点の1つに位置付ける。2022年12月に、この新棟でSiCパワーデバイスの量産を開始する。

SiC新棟
[画像のクリックで拡大表示]
SiC新棟
(写真:ローム)

 この新棟は、生産子会社ローム・アポロ(福岡・広川)の筑後工場(福岡・筑後)に、約200億円かけて2020年12月に新設した。地上5階建てで、2階と4階にクリーンルームがある。子会社の独SiCrystalなどからSiCウエハーを取り寄せ、回路パターン形成などの前工程を行う。

SiC新棟のクリーンルーム
[画像のクリックで拡大表示]
SiC新棟のクリーンルーム
イメージ写真。生産設備がフル導入された際の予想図で、現時点ではすべての設備は導入されていない(写真:ローム)

 同社の2021年度SiCパワーデバイスの世界シェアは10%で4位(フランスの調査会社Yole Développement調べ)と欧米企業の遅れをとり、この新棟でテコ入れを図りたい考えだ。「先行投資をしながら生産能力を上げ、2025年度にSiCの世界シェア30%以上、売上高1000億円以上を目指す。首位も狙っていく」(ローム 代表取締役社長の松本功氏)と意気込む。