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 「ボッシュでは、車両制御のためのさまざまなアクチュエーターを統合制御できるソフトウエア『ビークルダイナミクスコントロール2.0』の開発を進めている」。ドイツBosch(ボッシュ)日本法人で取締役副社長を務めるクリスチャン・メッカー氏は、同社の年次記者会見(2022年6月16日開催)の中でこう語った。

ボッシュ日本法人の取締役副社長のクリスチャン・メッカー氏
ボッシュ日本法人の取締役副社長のクリスチャン・メッカー氏
(写真:ボッシュ)
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 同氏によれば、従来の横滑り防止装置(ESC)は横滑りを検知してから車両に介入し安定性を回復させていた。ビークルダイナミクスコントロール2.0は、同社の次世代ESCや「インテグレーテッドパワーブレーキ」に対応したもので、同ソフトではセンサー情報を基に車両の挙動を予測し、横滑りの危険性が予測された場合に先回りして車両に介入する。こうしたフィードフォワード制御を導入することで、より円滑な運転を可能にするとともに、安全性・快適性・俊敏性の向上に寄与する。

 ボッシュでは、次世代ESCの量産を2023年に開始する予定。日本の栃木工場で生産することが既に決まっているという。

 ビークルダイナミクスコントロール2.0では、ステアリングとブレーキを協調制御することで、「まるでレールの上を走るようなコーナリング」(ボッシュ日本法人)や「滑りやすい路面での制動距離の短縮」(同)を実現できるという。また、自動車メーカーが求める走行フィーリングに応じて、車両制御をカスタマイズすることもできるとする。

 例えば、操舵(そうだ)量に対してアンダーステア傾向にして旋回性能を適切に制御すると、車両がより安定した走りにできる。逆に、オーバーステア傾向にして旋回性能を高めると、より動的な走りにできるという。