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 博報堂DYホールディングスは2022年6月16日、博報堂DYメディアパートナーズが過去の映像などを高解像度にアップグレードするサービスの提供を開始したと発表した。このサービスは、博報堂DYホールディングスのグループ横断型の研究開発組織である「Creative technology lab beat」による第4弾プロダクトで、イスラエルのスタートアップ企業であるオーグマインド(Augmind)社と共同開発したAI技術を利用する。

 サービス名は、「H-AI UpRes」(エイチ・エーアイ・アップレゾ)。AIの機械学習により映像の分析を行い、劣化補正や色彩補正をかけた上で高解像度化を行う。これに加えて映像クリエーティブの審美眼を持ったAugmindの専属クリエーターがポスト・プロダクションで低画質の映像を修正することで、最適化されたアウトプットを図ることを可能にしたという。テレビ番組やCM、映画、アニメ、NFT動画など各種の映像コンテンツに対応する。価値のある映像を保有するメディアやIPホルダーといったコンテンツ企業をサポートし、クライアント企業との実証実験も開始する予定。

 博報堂DYホールディングスによると、5G(第5世代移動通信システム)や定額制動画配信の普及により、高画質の動画コンテンツの需要が増加する一方で、多くの企業で過去の価値ある映像が低解像度であったり、データの劣化があったりといった理由でその価値を発揮できないといった課題を抱えているという。また、こうした映像を高画質にするためのAIによる映像処理はコストがかかり過ぎるという課題もあったと同サービスを開始する背景を説明する。

発表資料