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 トヨタ自動車は2022年6月16日、国内工場において同年6月と7月に追加の生産調整を行うと発表した。今回の生産調整に伴う減産台数は約4万台である。

 その結果、同年6月の世界生産台数を、前回計画(2022年5月27日発表、以下同じ)の約80万台から75万台に下方修正した。年初の計画(約95万台)と比べると、減産台数は約20万台となる。7月の世界生産台数については現時点で「後日、公表する予定」(同社)と述べるにとどめた。

 今回の生産調整の理由についてトヨタは、(1)一部の仕入先で新型コロナウイルスの感染者が発生し、授業員の出勤率が低下していることや、(2)別の仕入先における生産設備の不良によって、部品供給が滞っていることを挙げる。

 6月の生産調整の大きな要因だった中国・上海市のロックダウン(都市封鎖)は解除されたが、その影響は残っているようだ。車載半導体を含む部品不足については、依然として先を見通すのが難しい状況が続いている。今後も、生産計画が下振れする可能性はある。

 トヨタは2022年度通期(2022年4月~2023年3月)の世界生産台数を約970万台の見込みとしており、前回計画から変更していない。「部品供給を精査し、できるだけ急減産を抑えながら、1日でも早く1台でも多くクルマを顧客に届けられるように、引き続き努力していく」(同社)とするが、2022年度通期の世界生産台数の見通しを維持できるかどうかは、不透明な状況になってきた。

 なお、2022年6月と7月の国内完成車工場における最新の生産調整計画は以下の通りである()。全14工場(28ライン)のうち7工場の11ラインで、6月17日から7月8日の間に最大11日間生産を止める。

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国内完成車工場の生産調整計画(2022年6月、7月)
表 国内完成車工場の生産調整計画(2022年6月、7月)
(出所:トヨタ自動車)
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