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 阪急阪神不動産は2022年6月20日、ローカル5Gを活用して社外のサテライトオフィスなどから社内のイントラネットに接続する実証実験を7月1日に開始すると発表した。阪急阪神不動産は、阪急阪神沿線の主要拠点にローカル5Gによる通信環境を整備して、どこでも手軽に社内イントラにつながる環境の構築を構想している。今回の実証実験はこの構想に向けた取り組みの一つと位置付ける。

 実証実験では、ローカル5G通信環境下で、パソコンなどを利用したオフィスワークを実際に行ってもらう。具体的には、阪急大阪梅田駅直結のサテライトオフィス「阪急阪神ONS大阪梅田」および「阪急阪神ONS office」において、ローカル5G通信環境を構築する。そして、実際に複数の企業にイントラネットに接続したオフィスワークを試験的に行ってもらい、ローカル5Gの優位性を検証し、サテライトオフィスの利用価値向上につなげていくことを目指す。

 阪急阪神不動産によると、サテライトオフィスなどを一時的に利用する場合、共用無線LANサービスを利用するのが一般的。しかし、共用無線LANサービスにはセキュリティーと安定した通信に課題があるため、守秘性の高い情報を扱う業務では、サテライトオフィスを使えないケースがあるなどの課題があった。

 これに対して、SIMを利用したローカル5Gはセキュリティーや安定性で優れており、特に守秘性の高い情報や容量が大きい動画データなどを取り扱う場合に有利な技術的特性を持っているとする。阪急阪神不動産は今回の実証実験を基に、社外でも、社内と同様のセキュアな通信環境で仕事ができる新しいワークプレイスの提案につなげていく。

発表資料