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 トヨタ自動車は2022年6月22日、国内工場において同年7月に追加の生産調整を行うと発表した。一部の仕入先で新型コロナウイルスの感染者が発生したことなどで、部品の調達に支障が出ているのが要因である。

 追加の生産調整によって、7月の世界生産台数は80万台程度を見込む。内訳は国内が約25万台、海外が約55万台である。年初の計画(約85万台)に比べると、グローバルで5万台程度の減産となる。

 ただ、7~9月の世界生産台数は、月平均で85万台程度を計画する。2022年度通期(2022年4月~2023年3月)の世界生産見込み(約970万台)も、2022年6月16日の発表(以下、前回発表)から変更していない。

 トヨタの前回発表では、国内の7工場(11ライン)で7月1~8日の間に、最大6日間の生産調整を行うとしていた。その後も中国・上海市における新型コロナ感染者の発生によって、一部の仕入先で従業員の出勤率低下が続いていることなどから、一部の国内工場と生産ラインで生産調整の期間を延長することにした。

 なお、7月の国内完成車工場における追加の生産調整計画は以下の通りである()。全14工場(28ライン)のうち2工場の4ラインで、7月4~22日の間に最大10日間生産を止める。

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国内完成車工場における追加の生産調整計画(2022年7月)
表 国内完成車工場における追加の生産調整計画(2022年7月)
(出所:トヨタ自動車)
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