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 ソフトバンクグループ(SBG)は2022年6月24日、東京都内の本社ビルで定時株主総会を開いた。孫正義会長兼社長は中国や米国など投資先の株価低迷を受けた同社の業績悪化に対する現状分析を示しながら、デジタルの普及に投資する戦略が中期で成長をもたらすと強調。通信子会社ソフトバンクの株価低迷の理由がSBGの信用リスクが不安定な点にあるとの指摘には、ソフトバンクの株式は売却しないと応じた。

株主総会で経営方針を語るソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
株主総会で経営方針を語るソフトバンクグループの孫正義会長兼社長
(出所:ソフトバンクグループの配信映像を日経クロステックがキャプチャー)
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 「SBGの祖業」(孫社長)であるソフトバンクに対しては、株主から「高配当を続けているのに株価が頭打ちだ。親会社の信用リスクや資金需要が安定しないためではないか」と、SBG傘下にある意義を問う質問が出た。SBG孫社長は、ソフトバンク会長も務める宮内謙SBG取締役から「孫さん、ソフトバンクの株を売っちゃ駄目だよと言われている」と明らかにしたうえで、「(同社株は)売らない。売らないで済むよう頑張りたい」と応じた。

 SBGの事業展開については、中核事業は、世界の技術ベンチャーに投資するソフトバンク・ビジョン・ファンドと、売却を撤回した英Arm Holdings(アームホールディングス)の2つであると説明。アームについては株式上場の準備を進めていると明らかにした。上場先は米ナスダックが本命だが、未定だという。