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 IoT向けセルラー通信モジュール大手の中国Quectel Wireless Solutionsが、日本市場へ本格進出する。同社の最高経営責任者(CEO)兼取締役会会長のPatrick Qian(パトリック・チアン)氏と、日本担当リージョナルセールスディレクターの佐藤正信氏が2022年6月28日にオンライン会見を開き、同社の概要を紹介し、さらに日本市場進出の意欲を語った。

 Quectelの設立は2010年10月である。IoT(Internet of Things)関連の市場拡大の波に乗り、順調に事業規模を拡大し、現在の年間売上高は17億米ドル(約2300億円、1米ドル=135.39円で換算)。顧客数は7000社を超える。月間生産能力は2200万個以上とする。Qian氏によれば、同社は、IoT分野において米Qualcomm(クアルコム)のセルラー通信ICの最大ユーザーだという。7000社の顧客のうち約半分が中国国内、残りは中国以外。売上高でいうと中国向けが46%、中国以外向けが54%で、中国以外向けが多いとのことだった。

図1 Quectel Wireless Solutionsの概要
図1 Quectel Wireless Solutionsの概要
(出所:Quectel Wireless Solutions)
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図2 製品やサービスの幅は広い
図2 製品やサービスの幅は広い
左端のセルラーモジュールの開発販売が主力事業。そのほかにも、さまざまな製品やサービスを提供する(出所:Quectel Wireless Solutions)
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 すでに欧州や米国などでは「高いシェアを持つ」(Qian氏)という。品質や信頼性を高めるために試験や解析に力を入れたり、生産ラインの自動化に積極的に取り組むなどしたことが欧州や米国における高いシェアの背景にあるとした。欧州や米国でポジションを固めたことから、「世界中で品質要求が一番厳しい日本市場へ乗り込む準備ができた」(同氏)。2021年に日本にオフィスを開設し、その責任者に佐藤正信氏が就いた。

図3 品質や信頼性に対する取り組み
図3 品質や信頼性に対する取り組み
(出所:Quectel Wireless Solutions)
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図4 工場の自動化を進めて、生産効率を高める
図4 工場の自動化を進めて、生産効率を高める
(出所:Quectel Wireless Solutions)
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 Qian氏と佐藤氏によれば、日本市場では、特にクルマをターゲットにして、事業拡大を図るという。日本の自動車メーカー(OEM)や電装品メーカー(Tier 1)が求める品質や信頼性を達成していることや、OEMやTier 1が世界市場で事業を展開していることがその理由とした。2つめの理由の背景には、同社が欧州や米国をはじめ世界に拠点を築いていることや、IoTに関してセルラーモジュールの提供だけでなく、設計開発支援、製造受託、クラウドサービスなど、IoT関連でさまざまなサービスを提供可能なことを挙げた。「我々は、IoTソリューションの国際的なプロバイダーである」(Qian氏)と自信を示した。同氏によれば、日本での大型案件(内容は非公開)が近くまとまるとのことだった。

図5 日本市場での取り組み
図5 日本市場での取り組み
今後、5Gのセルラーモジュールでクルマ市場を攻略したいとのことだった(出所:Quectel Wireless Solutions)
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図6 世界中に拠点を展開
図6 世界中に拠点を展開
(出所:Quectel Wireless Solutions)
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図7 「IoTソリューションの国際的なプロバイダー」として機能
図7 「IoTソリューションの国際的なプロバイダー」として機能
(出所:Quectel Wireless Solutions)
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