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 ドイツVolkswagen(VW)は2022年6月27日、同社初の電気自動車(EV)中型セダンとなる「ID.AERO」のコンセプトカーを発表した。量産モデルは中国で23年後半に発売する予定。その後、欧米にも投入する計画で、23年からドイツのエムデン工場で生産する。同社は、ラインアップの電動化を集中的に進めており、ID.AEROは中国、欧州、米国向けの次期グローバルモデルとなる。

中国の富裕層マーケットを意識した高級EVセダン「ID.AERO」
中国の富裕層マーケットを意識した高級EVセダン「ID.AERO」
(写真:Volkswagen)
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 VWのEVプラットフォーム「MEB」をベースとした高級中型セダンで、これまでのEVのデザイン言語を初めて中型セダンに適用した。空気抵抗の少ないフォルムが特徴で、ルーフはクーペのように後ろに向かって緩やかに傾斜している。フロントから流れてきた空気をリアエンドで離れやすくするため、リアの下部をわずかに引っ込めている。22インチのツートンカラーホイールはタービンブレードのようなデザインで、ホイールハウジングと同一面に配置され、乱流の発生を減らしている。ドアハンドルには軽くタッチすることでハンドルが出てくる仕組みを採用。走行中はドア表面と同一平面となり、空気抵抗を減らす。

リアに向かって緩やかに傾斜したルーフのラインが特徴
リアに向かって緩やかに傾斜したルーフのラインが特徴
(写真:Volkswagen)
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 これらの工夫によりCd値は0.23を達成した。MEBベースにより、オーバーハングが短くホイールベースが長いため、室内が広い。搭載したLiイオン電池は正味エネルギー量が77kWhで、優れた空力特性と効率的なドライブシステムの組み合わせにより、WLTPモードでの航続距離は最大620kmとなった。

 ID.AEROは、中国市場に投入する4番目のEVとなる。一汽大衆汽車と上海大衆汽車の2つの合弁会社で、それぞれ別のバージョンとして販売する。同社は30年までに、中国で販売する車の2台に1台をEVにする予定だ。

WLTPモードでの航続距離は最大620km
WLTPモードでの航続距離は最大620km
(写真:Volkswagen)
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