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 米Texas Instruments(テキサス・インスツルメンツ、TI)は、2.4GHz帯無線通信回路を混載したマイコン「CC2340ファミリ」を2022年6月21日(米国時間)に発表した 日本語版ニュースリリース 。Bluetooth Low Energy(BLE)やZigBee、ユーザー独自仕様の2.4GHz帯無線通信に対応する。新製品の動作温度範囲は-40~+125℃と広いため、産業向けセンサーや医療用機器、EV(電気自動車)充電器、スマートメーターなどの屋外向け機器にも利用できるという(図1)。

図1 新製品のアプリケーション例
図1 新製品のアプリケーション例
(出所:Texas Instruments)
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 同社によれば新製品は競合他社製品の半額で、格安だとする。最も安価な品種のチップ単価は1000個購入時に0.79米ドルである。「安価なだけでなく、性能や機能も高い」(同社)とする。例えば、消費電力が非常に低いという。待機時消費電流は830nA未満であり、電子棚札やタイヤ空気圧監視システムのような無線通信アプリケーションに適用した場合、コイン電池1個で最大10年間動作させられる。またCPUコアの動作時消費電流は55μA/MHz(3V動作時)と低い。さらに、無線通信回路の消費電流も低いため(受信時や出力0dBm送信時は5.3mA未満、1秒間隔通信の待機時に約6μA)、例えば血糖値計のBLE通信がコイン電池1個で2週間動作可能とする。

 CC2340ファミリのチップは、最大48MHz動作のCPUコア「Arm Cortex-M0+」や最大512Kバイトのフラッシュメモリー、最大36KバイトのSRAM、DC-DCコンバーター、AES-128対応の暗号化アクセラレーター、各種インターフェース、そして2.4GHz帯の無線通信回路などを集積する(図2)。無線通信回路にはバランが集積されており、送信出力は-20~+8dBm、受信感度は-96dBm(1Mビット/秒時)である。

図2 新製品の機能ブロック図
図2 新製品の機能ブロック図
(出所:Texas Instruments)
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 パッケージやメモリー容量が異なる3品種があり、1000個発注時のチップ単価は0.79~0.99米ドルである(図3)。開発キット「LP-EM-CC2340R5」が39米ドルで用意されている(図4)。新製品の量産開始は2023年上期の予定である。

図3 CC2340ファミリの3品種の主な仕様と1000個購入時の単価
図3 CC2340ファミリの3品種の主な仕様と1000個購入時の単価
(出所:Texas Instruments)
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図4 開発キット「LP-EM-CC2340R5」
図4 開発キット「LP-EM-CC2340R5」
(出所:Texas Instruments)
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