大同特殊鋼と東北大学は2022年7月、高機能軟磁性材料の研究推進を目的として、新拠点「大同特殊鋼×東北大学 共創研究所」を開設した。大同特殊鋼の技術者と東北大学の研究者が連携し、「CASE」(Connected、Autonomous、Shared & Services、Electric)関連製品向けの軟磁性材料について、基礎研究から新材料開発までの研究に取り組む。
ニュースリリース新拠点は、東北大学の「レアメタル・グリーンイノベーション研究開発センター」(仙台市)に設置された。大同特殊鋼 技術開発研究所の入山恭彦氏が、東北大学大学院工学研究科 特任教授として新拠点の運営総括責任者に就任。東北大学大学院工学研究科 教授の杉本諭氏が運営支援責任者を務める。設置期間は2025年6月30日までの3年間を予定している。
大同特殊鋼と東北大学はかねて、鉄鋼材料や高機能材料の基礎研究で協力している。新拠点において部門横断的に産学連携活動を進めることで、CASE関連製品の技術革新に貢献する高機能軟磁性材料の研究と人材育成を加速させる狙いだ。
東北大学は2021年4月、学内に企業との連携拠点を設けて共同研究の企画・推進や人材育成、大学発ベンチャーとの連携などを促進する制度「共創研究所」を創設。大学の教員と学内に蓄積された知見、設備などを活用した共同研究・人材育成に取り組む。大同特殊鋼×東北大学 共創研究所以前にも、既に8つの組織を設置している。