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 日本テレビ放送網は2022年7月5日、NTTデータの協力を得て、映像編集の自動モザイク入れAIソフトウエアをリリースしたと発表した。テレビ業界だけではなく全ての映像編集者のモザイク入れ作業を効率化し、現場の働き方改革を目指す。

 ソフトウエアの名称は「BlurOn(ブラーオン)」。従来、映像編集者が1フレームずつ行っていた人物の顔やナンバープレートなどへのモザイク入れの作業を自動化できる。日本テレビによると、例えば1分の映像素材へのモザイク入れはベテランの編集者でも1時間程度かかることもあるなど非常に手間のかかる作業であり、現場の課題となっていた。また、個人情報保護の重要性の高まりから一層の慎重な取り扱いが必要となり、作業負荷が増大しているという。

 BlurOnで現在AIで自動検出が可能な対象は顔、頭部、全身、ナンバープレート。ソフトウエアは「Adobe After Effects」のプラグインとして利用可能で、別ソフトの立ち上げなどは不要。またクラウドで検出処理を実施するため、必要最低限のPCスペックで動作できる。日本テレビやグループ会社で実施したこのソフトウエアを使った実験では、作業時間を最大90%程度効率化できる結果が得られたという。

モザイク編集の前後イメージ、左が編集前で右が編集後
モザイク編集の前後イメージ、左が編集前で右が編集後
(発表資料から)
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 今後は、利用者の声を参考にしながら自動検出の対象を増やすとともに、Adobe After Effects以外の映像編集ソフトウエアへの対応も検討していく。また、海外の映像編集者にも同様の課題があると見られることから、海外にも広げていきたい考え。

発表資料