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 欧州で自動車の環境性能を評価する団体「Green NCAP」は2022年6月30日、新たに6車種を評価して結果を発表した。試験したのはドイツAudiの電気自動車(EV)「Q4 e-tron」、韓国・現代自動車の48Vマイルドハイブリッド車「Bayon」、フランスRenaultの「Kangoo」、ドイツVolkswagen「Caddy」、フランスPeugeot「308」、現代自動車Genesisブランドの「GV70」の6車種。最高評価の5つ星を獲得したのはEVのQ4 e-tronのみ。Bayon、Kangoo、Caddyの3車種は2.5星、308は2つ星でGV70は1つ星となった。

最高評価の5つ星を獲得したAudiのEV「Q4 e-tron」
最高評価の5つ星を獲得したAudiのEV「Q4 e-tron」
(出所:Green NCAP)
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 Green NCAP は22年の試験から評価基準を大きく改定した。これまでは「Tank to Wheel(タンク・トゥ・ホイール)」でクルマの走行時のみの性能評価だったが、今回から「Well to Wheel(ウェル・トゥ・ホイール)+」に改訂され、エネルギー源の抽出、生産、および流通に関連する温室効果ガス排出量が、すべて加味されることになった。ただし、発電所や製油所の排出量は考慮されているが、車両や電池の生産時の温室効果ガス排出量は入っていない。そのため「+」が付けられている。

 試験は実走行テストと実験室でのベンチテストの結果を組み合わせて評価した。プロセスは2段階に分かれ、第1ステージで高い評価を得ると、第2ステージの追加試験を受け、より厳しい条件で性能を証明する。

 今回の試験で追加テストの対象となったのはQ4 e-tronのみ。大型SUVのQ4 e-tronは、クリーンエア、エネルギー効率、温室効果ガスの3項目すべてで高いスコアを獲得した。EVであるためエネルギー源となる電力は、今後16年間に予測される欧州の平均的な電力構成で充電することを想定している。