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 関西電力とオリックスは2022年7月14日、関西電力送配電の紀の川変電所(和歌山県紀の川市)の敷地内に蓄電所を設置すると発表した。定格出力48MW、定格容量が113MWh、敷地面積は8000平方メートル。蓄電にはリチウムイオン2次電池を使う。2022年8月に着工し、2024年4月の事業開始を目指す。

蓄電所イメージ
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蓄電所イメージ
(出所:関西電力)

 蓄電所設立の狙いは、太陽光発電や風力発電などの自然エネルギーの変動を充放電して吸収するとともに、電力ひっ迫時に放電することで、系統を安定化させることにある。需給調整市場や日本卸電力取引所、容量市場などの電力市場での取引を通じて、電力を売買するという。

蓄電所事業の仕組み
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蓄電所事業の仕組み
(出所:オリックス)

 本蓄電所は、両社が50%出資して設立する紀の川蓄電所合同会社(東京・千代田)が所有し、運用する形態を採る。関西電力側が蓄電池を運用し、オリックスが蓄電池の保守やメンテナンス、アセットマネジメントを行う。