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 アディティブ製造(AM)装置(3Dプリンター)を開発・製造する米Markforged(マークフォージド)は、金属3Dプリンターを手がけるスウェーデンDigital Metal(デジタルメタル)を買収する。Markforgedと、Digital Metalの親会社で粉末冶金用金属メーカーのスウェーデンHoganas(ヘガネス)が合意した。これによりMarkforgedは、Digital Metalが持つ量産向け金属3Dプリンターをラインアップに加え、市場拡大を図る。

* Hoganasのニュースリリース: https://www.hoganas.com/ja/news-and-events/news/2022/hoganas-sells-digital-metal/

 Digital Metalは、金属粉で複雑形状の小型部品を造形できる「バインダージェット方式」を強みとする。同方式は、造形時に金属粉がサポート材の役割を果たすためサポートの除去にかかるコストを抑えられる。例えば、同方式の装置「DM P2500」は、後工程なしで6μm、最高1μmの表面粗さ(Ra)で造形し、金属粉末射出成形法(MIM)と同等の寸法精度を実現するという。1個の試作から2000個程度の量産まで、さまざまな規模の造形に対応できる。

 同社の装置は、航空宇宙・自動車・工業・医療・エネルギー・高付加価値製品・学術研究といった分野で採用されている。装置の開発・製造・販売に加えて、少量・大量生産向けの造形サービスも提供している。

 Markforgedは、3Dプリンターとソフト、金属・複合材料を組み合わせたクラウドベースの積層造形プラットフォーム「The Digital Forge」を展開する。Digital Metalのバインダージェット方式について「生産グレードのパーツが造形できるスケーラビリティーの高いAM技術」と評価。既存の3DプリンターのラインアップにDigital Metalの製品を加えることにより、対象市場を医療・自動車などに広げる。一方のDigital Metalは、Markforgedの実績と市場を生かして技術を成長させる狙い。

 今回の買収でMarkforgedは、約3200万米ドルの現金と約410万株の自社の普通株をHoganasに支払う。加えて、会社間の精算に約150万米ドルを支出する。買収は、2022年第3四半期に完了する予定。