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 OKIと京都大学、同大学発スタートアップのヘルステック研究所は2022年7月26日、スマートフォンアプリにより不眠症状を改善できたという検証結果を発表した。このアプリは、利用者の状態やタイミングに合わせて「朝起きたら日光を浴びる」などの睡眠改善行動を促すアドバイスを送る。

 アプリの名称は「睡眠プロンプトアプリケーション(SPA)」で、3者が共同で開発した。SPAは、ヘルステック研究所が提供する医療健康情報管理アプリ「健康日記」の上で動作する。利用者は、布団に入った時間や寝る前の行動などの情報を健康日記上で入力する。睡眠改善行動を促すアドバイスは、京都大学が保有する睡眠医学の知見を基に作成し、OKIが開発した行動変容エンジンを介して個人に最適なタイミングで送信する。

睡眠プロンプトアプリケーション(SPA)の概要
睡眠プロンプトアプリケーション(SPA)の概要
(出所:OKI)
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 検証は、夜眠れないといった睡眠の問題を自覚している労働者116人を対象とした。SPAを使用する介入群の60人と使用しない対照群の56人に被験者を分け、不眠重症度を示す評価尺度であるISI(Insomnia Severity Index)を調査した。検証開始から4週間後、ISIの変化に統計学的に有意な差が見られた。京都大学大学院医学研究科の石見拓教授は「ヘルスケアアプリの有効性に関するエビデンスは少ない。今回の検証はエビデンスを積み上げるためのロールモデルとなる」とする。