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 米General Motors(GM)は2022年7月26日、材料サプライヤーとの間で、電気自動車(EV)用電池の正極活物質(CAM)と水酸化リチウムを調達する複数年契約を結んだと発表した。CAMは韓国LG Chem(LG化学)が2022年後半から2030年にかけて95万トン以上を供給する。水酸化リチウムは米Livent(リベント)が南米の塩湖から抽出し、2025年から6年に渡ってGMへ供給する。

 LG化学が供給するCAMは、NCMA(ニッケル、コバルト、マンガン、アルミニウム)電池向けで、ニッケルやリチウムなどを加工したもの。電池セルのコストの4割を占める重要な電池材料である。LG化学から調達したCAMは、GMと韓国LG Energy Solution(LGエナジーソリューション)の合弁会社である米Ultium Cells(アルティウムセルズ)の工場で使われる。95万トンのCAMは、約500万台のEVに搭載する電池を十分に生産できる量だという。さらにGMとLG化学は、CAMの生産設備を北米で現地化することを検討している。

 リベントから調達した電池グレードの水酸化リチウムは、GMの「Ultium電池」の生産に使われ、「Chevrolet Blazer EV」や「Silverado EV」、「GMC HUMMER EV」、「Cadillac LYRIQ」などのEVに搭載される。リベントは、契約期間中にGM向け水酸化リチウムの加工工程を100%北米に移すことを目指す。今回の契約によりGMへの供給が確保されるとともに、リベントの北米での能力拡大を進められる。

 GMは、2025年までに年間100万台のEVを生産、販売する計画だ。今回の調達契約により、この計画に必要な電池材料をすべて確保できたという。

(出所:General Motors)
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(出所:General Motors)