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 日立製作所は2022年7月29日、2022年4~6月期の連結決算(国際会計基準)を発表した。売上高に相当する売上収益は前年同期比8.5%増の2兆5698億1600万円、調整後EBITA(利払い・税引き・一部償却前利益)は同3.9%減の1548億7600万円で増収減益だった。IT関連は好調だったものの、半導体不足や部材価格の高騰、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響を受け、自動車と家電が苦戦した。

 セグメント別にみると、デジタルシステム&サービスの売上収益は前年同期比14%増の5053億8300万円、調整後EBITAは同11%増の493億5500万円だった。2021年7月に約1兆円で買収した米IT企業GlobalLogic(グローバルロジック)の売上収益が前年同期比で47%伸び、同セグメントの業績をけん引した。

 グローバルロジックはロシアからの侵攻を受けるウクライナにエンジニアリング拠点を展開しているが、日立でCFO(最高財務責任者)を務める河村芳彦副社長は「今のところ影響は軽微でコントロールできている」とした。日立が経営資源を振り向けるIoT(インターネット・オブ・シングズ)関連の「Lumada」はグローバルロジックなどに引っ張られる形で、売上収益が前年同期比で58%増えた。

 半導体不足は全体で400億円規模の減収要因になり、その大半が自動車部品子会社の日立Astemoによるものという。デジタルシステム&サービスでは半導体不足によりATMの出荷が減るなどしたが、影響は限定的だった。