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 フィンランドNokia(ノキア)は2022年7月28日、米国の衛星通信会社AST SpaceMobileとの5年にわたる業務提携契約を締結したと発表した。世界初とする、4G/5G端末と通信衛星間で直接接続可能なモバイルブロードバンドネットワーク構築で協業する。AST SpaceMobileは、試験衛星「BlueWalker 3」を同年9月に打ち上げ、6大陸の事業者との連携試験を開始。これにより、世界のデジタルデバイドの解消を狙う。

(出所:AST SpaceMobile)
(出所:AST SpaceMobile)
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関連プレスリリース1: Nokia radio technology to enable AST SpaceMobile’s direct-to-cell phone connectivity from space 関連プレスリリース2: Nokia radio technology to enable AST SpaceMobile’s direct-to-cell phone connectivity from space

 両社は、今回の業務提携により、世界人口の約半数に当たる50億人超が直面している移動通信へのつながりにくさを解消するとしている。これまで移動通信カバレッジの対応範囲外だった地域に高速モバイルブロードバンドサービスを提供し、地上ネットワークと衛星通信ネットワークを含めたローミングを可能にする。

 Nokiaは、1台で4G/5G両方に対応するSingle RAN装置「AirScale」を提供する。これには、最新世代の同社チップセット「ReefShark」を搭載するAirScale基地局をはじめ、柔軟かつ効率的に通信容量を拡張できるモバイルベースバンドプラグインカードなどが含まれている。これらを、これまでサービス提供できていなかった陸上の地点のみならず、海上や航空機などにも搭載する。ネットワークの管理運用自動化や最適化を支援するサービスシステム「NetAct」も提供する。

 通信衛星のBlueWalker 3は、低軌道(Low Earth Orbit、LEO)を周回し、アンテナの開口面は約64平方メートル、3GPPの定める周波数帯を介して携帯端末と直接接続できるように設計されている。2022年9月、フロリダ州Cape Canaveralから打ち上げ、その後、6大陸の通信事業者と連携した試験を開始する。最終的に約100基の通信衛星を配備し、世界規模のモバイルカバレッジを実現するとしている。