PR

 英Jaguar Land Rover(ジャガー・ランドローバー)は2022年8月2日、英国ゲイドンの拠点に電磁波の干渉を試験する「電磁適合性(EMC)ラボ」を開設したと発表した。EMCラボは、今後の新型車が接続性や、電子機器に関する将来の規制と品質基準を満たせるようにするのが狙い。

新型モデルの電磁適合性を調べる電波暗室
新型モデルの電磁適合性を調べる電波暗室
(写真:Jaguar Land Rover)
[画像のクリックで拡大表示]

 EMCラボは、電子機器やシステムが電磁環境下で正しく機能するか試験する。ここで試験することで、意図しない電磁エネルギーの発生、伝播、受信を制限し、電磁波障害などの望ましくない影響のリスクを低減する。

 新しいラボには、2つの電波暗室がある。高速走行で車両を試験するために電気的に静かなローリング・ロードと電磁波を送受信できるアンテナを備え、電池やモーターなど個々の部品の性能を評価するための装置を導入した。部屋の壁には電波吸収体とタイルでできた三角錐を並べており、高周波エネルギーの反射を除去する。ここでは、Bluetooth、GPS、WiFi、4G、5G、アダプティブ・クルーズ・コントロール、ワイヤレス充電、死角監視システムなどの機能やサービスを試験、評価できる。

 近年、車両の電動化や接続性向上が進み、車載ソフトウエアの無線アップデートや自動走行技術など、搭載されるデジタル機能やクラウドベースのサービスの幅が広がっている。今後もこれらの機能やサービスの向上、強化が見込まれており、同社は戦略として最先端の接続性を提供することを目指している。そうした中で、EMC関連の試験は規制適合だけでなく、品質や顧客満足度を向上するために極めて重要だとする。