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 韓国Samsung Electronics(サムスン電子)は、同社がSmartSSDと呼ぶデータ演算機能を内蔵するSSD(Solid State Drive)の第2世代品()を開発した、と2022年7月21日(現地時間)に発表した ニュースリリース 。演算実行に使うFPGA(Filed Programmable Gate Array)を、第1世代のSmartSSDより新しいチップに替えることで、演算効率を高めた。

図 第2世代SmartSSD
図 第2世代SmartSSD
(出所:Samsung Electronics)
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 SmartSSDは一般的なSSDにデータ処理機能を組み込んだストレージ製品。いわゆるコンピュテーショナルストレージの1種である。データ処理をSSD内部で行うことにより、CPU(MPU)やGPU、RAM(メモリー)との間のデータ転送を最小限に抑えることを狙う。これによって、ストレージとシステムの間でのデータ転送のボトルネックを回避し、システム性能とエネルギー効率の両方を大幅に向上できるという。

 2020年に発表された第1世代のSmartSSDは、データ演算用に米Xilinx(ザイリンクス、米AMD(Advanced Micro Devices)が2022年2月に買収)のFPGA「Kintex Ultrascale+ KU15P」を内蔵していた。この第1世代品は、ビデオ配信のプラットフォームプロバイダーを含むグローバルなIT企業で使われているという。

 今回発表の第2世代SmartSSDでは、AMDの新型FPGA「Versal ACAP(Adaptive Compute Acceleration Platform)」に替えた。Versal ACAPには複数の製品シリーズがあるが*、いずれの製品を第2世代SmartSSDで採用したかは発表されていない。採用したVersal ACAPは英Arm(アーム)のCPUコアを集積しており、顧客が開発したソフトウエアを利用しやすくなったほか、演算効率が上がり省電力化を図れるとする。

 Samsungは、業界団体の「SNIA:Storage Networking Industry Association」や「NVM Express」のメンバーと共同でSmartSSDの標準化を進めると共に、様々なアプリケーションでの利用を通して技術検証を重ね、SmartSSDの適用範囲を広げていきたいとしている。