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 日本エイサーは2022年8月2日、再生プラスチックを使用したノートパソコンなどの新製品をコンシューマー市場向けに発売すると発表した。環境負荷に考慮した製品シリーズ「Vero」として発売する。これまで同シリーズは法人向けに展開しており、コンシューマー市場向け製品としては国内初となる。「2025年までに、ノートパソコンやデスクトップパソコン、モニターといったコア製品の30%に再生プラスチック採用を目指す」と同社 代表取締役 社長のボブ・セン氏は語った(図1)。

図1 記者発表会に登壇した日本エイサー 代表取締役 社長のボブ・セン氏
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図1 記者発表会に登壇した日本エイサー 代表取締役 社長のボブ・セン氏
当日は無料吸水プラットフォームを手掛けるmymizu 共同創設者のルイス・ロビン・敬氏やプロSUPレーサーの金子ケニー氏も登壇し、海洋ごみの現状などを語った(写真:日経クロステック)

 同社が2022年8月19日に発売するのは、ノートパソコン「Aspire Vero」の2機種とモニター「Vero BR7」の2機種。海洋に浮かぶプラスチック包装ごみなどからつくる「PCR樹脂(Post Consumer Recycled Resin)」を製品本体に採用していることが特徴だ。Aspire Veroには約30%、Vero BR7には約65%のPCRプラスチックを採用したという。

 同日開催した報道関係者向けの発表会では、ボブ・セン氏が登壇。Veroシリーズを展開した経緯や今後の達成目標を語った。

 同氏によれば、同シリーズは二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向け、2015年にスタートしたという。「製品化に向けた当初の課題は再生プラスチックを使いながら、耐久性・剛性・デザインを保つことだった」(ボブ・セン氏)と振り返る。そこで、これらの課題を解消できるポリカーボネート再生樹脂(PC樹脂)を採用した。

 Aspire Veroは上位モデルの「AV15-51-H76Y/F」と、下位モデルの「AV15-51-H58Y/F」の2機種に分かれる。想定販売価格は前者が22万円(税込み)で、後者が18万円(同)(図2)。

図2 日本エイサーが2022年8月19日に発売するノートパソコン「Aspire Vero」
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図2 日本エイサーが2022年8月19日に発売するノートパソコン「Aspire Vero」
ボディー本体に再生プラスチック由来と思われる斑点が見えるのが特徴的だった(写真:日経クロステック)

 上位モデルであるAV15-51-H76Y/Fは、米Intel(インテル)の第11世代「インテル Core i7」プロセッサーを搭載し、メモリー(RAM)は16Gバイト。下位モデルであるAV15-51-H58Y/Fは同「インテル Core i5」プロセッサーで、メモリーは8Gバイトだ。

 Vero BR7はフルHD(1920×1080ドット)の解像度に対応した。2機種の主な違いは画面サイズで、「BR277bmiprx」は27インチ、「BR247Ybmiprx」は23.8インチとする。想定販売価格は前者が3万円(税込み)、後者が2万7000円(同)。

 Veroシリーズの2022年での販売目標は、「(日本における)全売上高の5~10%を目指す」(ボブ・セン氏)という。「1年間で日本から海に流れるプラスチックごみの総重量は年間で約2万トンにも上る。製品にこれらのプラスチックを使っていくことで、環境負荷低減に貢献していきたい」と同氏は意気込んだ。