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 「量子の世界に投資し、リーディングカンパニーとしても貢献していきたい」。東芝執行役上席常務・最高デジタル責任者で、東芝デジタルソリューションズ(以下、TDS)取締役社長の岡田俊輔氏は2022年8月4日、報道陣向けのオンライン取材でこう強調した(図1)。

図1 東芝執行役上席常務・最高デジタル責任者で、東芝デジタルソリューションズ取締役社長の岡田俊輔氏。
図1 東芝執行役上席常務・最高デジタル責任者で、東芝デジタルソリューションズ取締役社長の岡田俊輔氏。
(写真:東芝デジタルソリューションズ)
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 同オンライン取材は、東芝のグループ会社である東芝デジタルソリューションズのデジタル事業戦略を説明するために開催されたもの。岡田氏は、同社が進めているデジタル事業の全体像を説明する中で、量子技術の研究・開発や商用化の実現を最重要の目標として掲げた。

「デジタル技術で炭素中立や循環型経済などを実現」

 岡田氏はまず、「デジタル技術の力で、カーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)やサーキュラーエコノミー(循環型経済)な社会を実現する。これが経営方針の骨格」と説明。その実現は「デジタルエボリューション(DE)」と「デジタルトランスフォーメーション(DX)」、そして「クォンタムトランスフォーメーション(QX)」の3段階で進めるとの考え方を示した(図2)。

図2 東芝デジタルソリューションズが描くデジタルエコノミー発展の構図
図2 東芝デジタルソリューションズが描くデジタルエコノミー発展の構図
(出所:東芝デジタルソリューションズ)
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 DEとは、デジタル技術によって企業活動のプロセスやバリューチェーンの最適化を図る取り組み。このDEで蓄積したデータを活用して、サービスの提供と継続的な収益化を図るプラットフォーム化を進めるのがDX。さらに進んで、量子コンピューターなどの圧倒的な計算力などによって最適化された複数のプラットフォームを結合し、より大きな最適化を実現する可能性を秘めるのがQXだ。

 TDSは現在、DEからDXによるプラットフォーム化を推し進め、量子産業に乗り出していこうとしている――。岡田氏はこう位置付けた。この説明の中で出てきたのが、冒頭のコメントだ。