PR

 NTTが2022年8月8日に発表した2022年4~6月期連結決算(国際会計基準)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比6.1%増の3兆688億円、営業利益が同3.5%増の5033億円と、増収増益だった。携帯電話料金の引き下げによる減収影響はあったが、国内事業はおおむね想定した水準で進捗しており、海外事業が増収増益に大きく貢献した。

2022年4~6月期連結決算を発表するNTTの島田明社長
2022年4~6月期連結決算を発表するNTTの島田明社長
(写真:NTT)
[画像のクリックで拡大表示]

 決算説明会の質疑応答では、KDDIが2022年7月に引き起こした大規模通信障害に関する質問が相次ぎ、島田明社長は「他人事ではない。2021年にNTTドコモでも起こしており、(同社ネットワークも)必要に応じてしっかり見直していく必要がある。緊急通報のローミング(相互乗り入れ)はできるだけ早く実現できるように協力していきたい」とした。さらに緊急通報のローミングの実現に向けては「呼び返し機能の問題もあるが、時間とコストがかかるので、できるところから対応していくべきだ」との考えを示した。

 同日、レジリエンス(強じん性)向上の観点から、群馬県高崎市と京都府京都市に分散拠点を設置し、組織の地域分散に向けたトライアルを2022年10月以降に始めると発表した。対象は経営企画部門や技術企画部門、総務部門の約200人。首都直下地震などの災害時も事業を継続できるようにする狙いがあり、検証結果を踏まえて事業会社などにも検討を促していく考え。