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 松野博一官房長官は2022年8月10日午後の記者会見で、デジタル大臣に河野太郎氏を充てるなどとした第2次岸田改造内閣の閣僚名簿を発表した。

 デジタル庁は2021年9月に発足。デジタル大臣は初代の平井卓也氏、2021年10月4日に就任した牧島かれん氏に次ぎ3人目となる。河野氏は内閣府特命担当大臣(デジタル改革、消費者及び食品安全)、国家公務員制度担当を兼任する。

 2022年8月10日午後に開催されたデジタル大臣として最後の記者会見で、河野氏への期待を問われた牧島氏は「やらないといけないことは山積しているが、デジタル庁の優秀なスタッフによって整理されているのでどの山の頂を登らないといけないかは分かっている。そのプロセスを一緒に引っ張っていただく」とした。2022年9月1日にデジタル庁発足1年を迎えることに触れ、「1年間のデジタル庁の成果を皆さんに伝えていきたい。まずは新大臣にはその大きな役割が期待される」と話した。

 河野氏は規制改革・行政改革担当相だった2021年1月から、現在デジタル庁が運用するワクチン接種記録システム(VRS)の開発を進め、新型コロナウイルスワクチンの接種記録や接種証明書のデジタル化とデータ活用に貢献した。

ワクチンの接種記録をVRSに入力するデモンストレーションを実施した河野氏(2021年4月)
ワクチンの接種記録をVRSに入力するデモンストレーションを実施した河野氏(2021年4月)
(撮影:日経クロステック)
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