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 デンソーの100%子会社で半導体IP(Intellectual Property)コアを手がけるエヌエスアイテクス(東京・港区、以下NSITEXE)は、2022年7月26日にプロセッサーIPコアを中心とした製品ブランド「Akaria」を ニュースリリース 、同年8月2日にAkariaの新製品として2つのRISC-Vコアを ニュースリリース 、それぞれ発表した。

 すでに同社はプロセッサーコアを複数発表しているが、今回、Akariaブランドの下に整理した(図1)。同ブランドのプロセッサーコアは2系統からなる。汎用的なプロセッサーコア、すなわちCPUコアの「NSファミリ」と、特定分野の演算を行うアクセラレーターコアの「DRファミリ」である。DRファミリはNSファミリに、拡張ユニットを追加するなどして開発する。

図1 Akariaのロゴ(上)とプロセッサーコアのロードマップ(下)
図1 Akariaのロゴ(上)とプロセッサーコアのロードマップ(下)
ロードマップ上方の矢印に載っているのが「DRファミリ」。下方に並んでいるのが「NSファミリ」である(出所:NSITEXE)
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 NSファミリでは、小型低消費電力な「NS1シリーズ」、32ビット汎用の「NS3シリーズ」、64ビットアプリケーション向けの「NS7シリーズ」の3つをまずそろえる。さらに、32ビットハイエンド向けの「NS5シリーズ」や64ビットハイエンドの「NS9シリーズ」の検討を進めているという。

 一方、DRファミリでは、制御マイコン向けアクセラレーターの「DR1000シリーズ」や、自動運転などのハイエンド向けアクセラレーターの「DR4000シリーズ」、ニューラルネットワーク処理に特化した「MLシリーズ」をそろえる*。さらに、顧客ごとのカスタムIPコアを開発するサービスも展開予定という。

 8月2日に発表された2つのRISC-VコアはどちらもNSファミリの製品で、32ビットの「NS11」と64ビットの「NS72」である。前者のNS11では、同社が2021年8月に発表した「NS31A」 ニュースリリース の基本機能と機能安全性を維持しながら、機能削減オプションとインターフェースの変更によって、小型化・省電力化を図った(図2)。RV32I(E)MCの命令セットをベースにしており、幅広い制御アプリケーションに向ける。パイプラインは4ステージのインオーダー構成を採る。

図2 NS11の機能ブロック図と概要
図2 NS11の機能ブロック図と概要
(出所:NSITEXE)
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 一方、後者のNS72はRV64GCVの命令セットをベースにする(図3)。10ステージのアウト・オブ・オーダー構成のパイプラインを備える。3命令デコード/リネームと、2つのハードウエアスレッドをサポートする。オプションでRISC-V Vector Extensionに対応したベクトルプロセッサーを内蔵可能である。NS11とNS72は現在、評価向けに提供中。

図3 NS72の機能ブロック図と概要
図3 NS72の機能ブロック図と概要
(出所:NSITEXE)
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