イオン銀行が2022年10月に勘定系システムを更改することが2022年8月24日までに分かった。日立製作所の「NEXTBASE」を継続利用する。NEXTBASEは中核のアプリケーションにNTTデータの勘定系パッケージ「BeSTA」を採用しており、主に第二地銀が利用している。
勘定系システムの更改に伴い、イオン銀行は2022年10月7日午後10時から10月11日午前7時まで、ATMやインターネットバンキングなど各種サービスを休止する。同行は2007年の開業以来、NEXTBASEを利用しており、今回の更改でも、同システムの継続を決めた。同行はシステム更改にかかる投資額を明らかにしていない。
イオンは2006年3月に銀行業への参入を発表し、2007年10月にイオン銀行として営業を開始した。開業に当たって、当初は勘定系システムにインドのi-flexソリューションズ(現オラクルフィナンシャルサービスソフトウェア)の「FLEXCUBE」を採用する計画だったが、要件定義が進まずに途中で断念し、NEXTBASEに切り替えた経緯がある。
関連記事: 一世を風靡したインド製パッケージの行方、邦銀2行の決断から探る